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看護部ブログ

きらっと看護③6階病棟

こんにちは!6階病棟です!

今回ご紹介する患者さんは、進行性の難病を患っている60歳代のAさんです。


Aさんは入院当初、自身で呼吸ができず、人工呼吸器をつけていました。

少しずつ呼吸状態が安定し、今では呼吸器をつけずに気切カニューレだけで過ごすことが出来ています。

状態が安定するにつれ、今後施設に行くのか、自宅に帰るのかという話し合いの中で、Aさんとご家族は「やっぱり家に帰りたい」と希望されました。

自宅退院に向けて、主な介護者であるご主人や息子さんに、自宅に帰ってから必要なオムツ交換や胃ろうからの栄養の注入、痰の吸引指導を受け持ち看護師を中心に行いました。

 

しかし、退院に向け色々な事が進むにつれ、「もしも夜に痰が詰まってしまったらどうしよう」「本当に家に帰って大丈夫かな、自分にできるのかな」などご家族の不安も大きくなってきました。

 

そこで、具体的に何が不安なのかを聞き取り、どうすれば不安を少しでも軽減できるかと看護師でカンファレンスを何度も行い、ご家族に伝え、気持ちに寄り添い関わるうちに、少しずつ退院後の生活がイメージできたのか、不安な気持ちは徐々に「何とか頑張れそうです」という言葉に変わってきました。


また、初めは不安そうだった栄養の注入も、今では「注入取りに来ました」と詰所にきてくださり、Aさんと楽しそうにお話をしながら栄養の注入をされている姿を見ることが出来るようになりました。そして無事に退院日も決まり、もうすぐ念願の自宅に帰ることができます。

 

6階2

 

今回、Aさん・ご家族が望んだ自宅に退院出来たのは、看護師だけでなく医師やリハビリスタッフ、様々なサービスを調整する医療ソーシャルワーカーなど、多職種がひとつになり、Aさんやご家族の気持ちに寄り添い、不安なことを解決するために向き合い関わることができた結果だと思っています。

 


6階病棟は急性期病棟で毎日忙しく、大変なことも多いですが、今回のように「家に帰りたい」など、患者さんやご家族の思いを大切にし、日々看護をしています。

これからも患者さんやご家族の気持ちに寄り添い、「ここに入院して良かった」と思ってもらえるような看護を病棟みんなで続けていきたいです。

 

 

※写真は、Aさんの了承を得て掲載させていただきました*

 

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